『空間の感覚』
それは空間のかたちと、それを彩る光や影を体験し、感じること。
東西方向に奥行きの深い、北向きの急斜面に造成された敷地のため、南側からの採光が得られず、建物の中心部分に日照が届かないことが予測できました。
そこで、2階をワンルームのLDKとして、天井の真ん中にトップライトを設けました。
さらに、トップライトからの光を雲間から差す一筋の光線と見立て、背景となる天井のかたちをデザインしました。ゆるやかなカーブで構成された天井の造形は、時の流れと共にうつろいゆく光と影のグラデーションをおおらかに受け止め、やわらかく映し出します。
東と西のそれぞれに広がる豊かな緑の景観も、大きな開口部を通してインテリアに取り入れています。